サラサラ?ドロドロ?鼻水の種類から体質を見極める!

こんにちは、Drip & Dose Journalへようこそ!
「鼻が詰まって息苦しい…」
「水のような鼻水が止まらない」
「目が充血し、ドロドロの黄色い鼻水が出る」
鼻水や鼻づまりは、風邪の初期症状として現れることが多いですが、体質や環境によってタイプが異なります。東洋医学では、鼻水を「風熱」「風寒」の2つに分類し、それぞれに適した漢方処方や養生法を提案しています。
本記事では、鼻水の種類ごとの原因と漢方的アプローチで根本改善を目指します。
鼻水や鼻づまりは、風邪・アレルギー・環境の変化などが影響し、多くの人が経験する症状のひとつです。特に、季節の変わり目や寒暖差が関係しやすく、悪化すると日常生活に支障をきたすことがあります。

鼻水・鼻づまりの主な症状
鼻の不調にはさまざまな種類があり、原因によって異なる特徴が現れます。
✅ アレルギー性鼻炎による鼻水・鼻づまり → 日本で最も罹患率が高い疾患のひとつ
✅ 風邪や感染症による鼻づまり → 風邪のひき始めに鼻詰まりを感じる人は約40%
✅ 季節の変化による影響 → 寒い季節に鼻水が増えると感じる人は約45%
✅ ストレスや疲労が鼻の不調を悪化 → 約25%が「疲れていると鼻がすっきりしない」と認識
鼻水のタイプによって、漢方処方やセルフケア方法が異なるため、自分の症状をしっかり把握することが大切です。
鼻水・鼻づまりを引き起こす生活背景
症状の発症には、生活習慣や環境要因が大きく関係しており、以下の要因が鼻の不調を悪化させる原因となります。
1. 季節の変化と気温の影響
✅ 寒暖差が激しいと鼻水が出やすくなる
✅ 秋冬の乾燥した空気が鼻の粘膜を刺激する
✅ 暖房の使用による室内の乾燥が鼻づまりを促進
2. アレルギーの影響
✅ アレルギー性鼻炎の有病率は上昇傾向
✅ スギ花粉症の患者数は未成年で増加
✅ 通年性アレルギー性鼻炎の有病率は23–24%前後で推移
3. 風邪や感染症
✅ 風邪のひき始めに鼻づまりを感じる人は約40%
✅ 細菌感染による副鼻腔炎が鼻づまりを悪化させる
✅ ウイルス感染による鼻炎が長引くことがある
鼻水・鼻づまりの予防と生活習慣の改善
鼻の不調を改善するためには、生活習慣を見直し、鼻の健康を維持することが重要です。
✅ 加湿器を活用し、室内の湿度を適切に保つ
✅ うがいを習慣にし、鼻を清潔に保つ
✅ 風邪予防のために十分な休息をとる
✅ 鼻の粘膜を整える食材(れんこん、はちみつ、大根)を積極的に摂る
✅ 炎症を鎮める食材(緑茶、生姜、シソ)を取り入れる
また、東洋医学では鼻水のタイプ別に漢方処方を活用することで、根本的な改善が可能になります。

風熱による鼻水・鼻づまり—ドロドロした黄色い鼻水が特徴
特徴
✅ 粘度のある黄色い鼻水が出る
✅ 鼻づまりがひどく、息苦しい
✅ 目の充血や顔のほてりを伴うことがある
症状の特徴
風熱による鼻水は、体に熱がこもることで炎症が強まり、鼻の粘膜が腫れることが特徴です。特に、風邪の後半や細菌感染が影響しやすく、鼻水の色が黄色く濃くなる傾向があります。
漢方処方
☑ 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう) → 体の熱を冷まして腫れを鎮める
このタイプの鼻水は、「熱を取り除きながら、炎症を抑えることがポイント」になります。
風寒による鼻水・鼻づまり—サラサラした鼻水が止まらない
特徴
✅ 透明で水のような鼻水が出る
✅ 寒い環境で悪化しやすい
✅ 冷えを感じやすく、くしゃみを伴うこともある
症状の特徴
風寒による鼻水は、冷えによって鼻の粘膜が刺激され、サラサラした鼻水が出ることが特徴です。特に、寒い場所にいると鼻水が止まらなくなる傾向があり、もともと冷えやすい人は要注意です。
漢方処方
☑ 小青竜湯(しょうせいりゅうとう) → 冷えを取り、鼻水の分泌を調整
☑ 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい) → 血流を改善し、鼻の通りを良くする
このタイプの鼻水は、「冷えを取り除きながら、鼻の粘膜の働きを改善することがポイント」になります。
養生・セルフケアのポイント
1. 過ごし方
✅ 暖かい部屋で過ごし、冷たい風を避ける(特に風寒タイプ)
✅ 湿度を調整し、乾燥を防ぐ(特に風熱タイプ)
✅ 入浴で体を温め、血流を促進する
2. 食べ物
✅ 熱を冷ます食材(トマト、きゅうり、緑茶)は風熱タイプ向け
✅ 体を温める食材(生姜、シナモン、黒糖)は風寒タイプ向け
✅ 鼻の粘膜を整える食材(れんこん、はちみつ、大根)は両方に有効
次回テーマ:むくみの原因と漢方処方
次回のDrip & Dose Journalでは、「むくみ—東洋医学が示すタイプ別の改善法」 をテーマにお届けします。
✅ 「朝の顔のむくみ・夕方の足のむくみ…その原因とは?」
✅ タイプ別の漢方処方
✅ セルフケアと養生法—むくみを根本から改善する方法
あなたの鼻水・鼻づまりはどのタイプ?東洋医学の視点で根本からの改善を目指しましょう!次回もお楽しみに。

【引用元】
- 国民生活基礎調査
- アレルギー性鼻炎の最新疫学
- 鼻づまりの原因とメカニズム
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